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本の紹介・・・「カッコウの托卵-進化論的だましのテクニック」

2016年7月15日(金)

やっぱり梅雨ね。
こんなときは読書です。

本の紹介します。会員から送っていただきました。
ご協力ありがとうございます。

●「カッコウの托卵-進化論的だましのテクニック」
本 カッコウの托卵

著者はニック・デェイヴィスと言うイギリス、ケンブリッジ大学の動物学教授。
前書きで鳴き声が「クックー」との記載があり、違う「カッコー」と思いながら読み始めましたが、そんな違和感もアッと言う間に吹っ飛んでしまい、グイグイと引き込まれます。この本、面白い!

カッコウはジュウイチ、ホトトギスなどと同じで托卵をする鳥です。托卵は損か得か。自分で育てる種に比べると、托卵により多くのヒナが宿主により育てられ巣立って行きます。単純な比較なら托卵が得。それなら、もっと多くの種が托卵に移行しないのか?

托卵するのは、それなりに特化しなければならずリスクがある。

特化として良く知られているのが、カッコウの卵は宿主の卵に非常に似ていること。似ていないと托卵された宿主がカッコウの卵を排除してしまうからですが、同じカッコウでもオオヨシキリ、ホオジロ、モズなど宿主別に系統が分かれている。

オオヨシキリに托卵されたカッコウのヒナは、オオヨシキリを見て育ち、親鳥を決して見ることがないが、成鳥となった時に、自分がカッコウと認識できるのはなぜか?

オオヨシキリに育てられたカッコウのメスは、成鳥となった時、ホオジロやモズに托卵せず、オオヨシキリを選ぶのはなぜか?(本書では、オオヨシキリの他はヨーロッパヨシキリ、ヨーロッパカヤクグリ、マキバタヒバリなどとなっています。)

カッコウのメスは、同じ宿主から育ったカッコウのオスを選ぶのか、それともホオジロやモズに育てられたオスでも構わないのか?見分けるとすると、識別点は?

カッコウは猛禽類に似ているが、偶然か?意味があるのか?

宿主の鳥は卵を排除することで防衛しているが、孵ったカッコウのヒナを見捨てないで餌をやるのはなぜか?

これらのことを、皆さんご存知ですか?

この本は、著者の自然観察と野外実験、先駆者の功績などを紹介しながら、托卵のなぞ解きをして行きます。謎を解明するための着眼点、執念に敬服します。

なお、訳者は日本でのカッコウ生態研究の第一人者、信州大学教授の中村浩志氏と永山淳子氏。中村氏はブッポウソウやライチョウの研究でも有名です。
中村氏が訳しているので、日本語としても申し分なし。是非お読みください。

目次
第1章 巣の中のカッコウ
第2章 カッコウはどのように卵を産むのか
第3章 ヴイッケン・フェン(著者の観察フィールドです)
第4章 春を告げる鳥
第5章 カッコウのふりをする
第6章 卵をめぐる「軍拡競争」
第7章 署名と偽物
第8章 さまざまな装いでのだまし
第9章 奇妙で忌まわしい本能
第10章 餌ねだりのテクニック
第11章 宿主の選択
第12章 もつれあった土手
第13章 減少するカッコウ
第14章 変化する世界


書名:「カッコウの托卵」
著者:ニック・デイヴィス
訳者:中村浩志、永山淳子
出版:地人書館
発行:2016年4月25日
定価:2,800円+税

どうぞお試しください。
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